家づくりへの想い
家族、資産価値、地球環境、国益を今後守るのは実家です
実家とは、自分の生まれ育った家の事です。島根県にある私の実家のお話ですが、17まで、茅葺き屋根の築120年くらいの木造住宅で生活しておりました。冬は囲炉裏で暖をとり、風を取り入れ、日差しを遮る深い軒で夏は涼しく今でいうエコ住宅です。
その当時のメンテナンスといえば、10年に一度程度茅葺き屋根の葺き替えを覚えています。近所の住人や家族で屋根の一面づつ葺き替えていました。茅は納屋に毎年蓄えておき自然乾燥させ、材料費は0でした。昔の住宅は各個人と近隣とで力を合わせ家を守りました。
新築の準備はといいますと、約1年~2年はかかったと思います。準備で約2年です。自分の山での木材の伐採、葉枯らしをし、地元の桧、杉、松などを小川近くの製材機で製材しそして、田んぼに作った仮小屋で自然乾燥をさせ土台、柱、梁、内法材等の寸法加工機にて、使用可能な状態にしました。
それから棟梁による墨付け、手刻みによる加工で1~2か月、上棟屋根葺き。外壁荒土壁塗3~6カ月後に外壁土壁中塗り、壁仕上げ塗りは何年か先です。外壁が仕上がらないまま入居し、生活しながら乾燥を待ち、ゆっくりと仕上げていきます。内部の造作仕上げも半年~1年がかりで準備からすると3~4年の工事になります。
昔の日本家屋は本当の地元でつくる自然素材住宅、職人の伝統技術を駆使し環境にもとても優しい住宅なのです。現代では技術が進歩し、材料の乾燥期間や、壁の仕上げ材、構造材のプレカットなど、時間、手間的にはだいぶ省略されてきています。家づくりに対する思いは昔の気持ちのまま、一つ一つ丁寧に創り上げていき、日本の林業と共に、国産の桧、杉、松、人に優しい自然素材で50年~200年と長期に渡り残す事のできる家づくりを共にしましょう。
丹生は家を売るプロではなく、家を造るプロです。その為、営業マンは社員全員です。新築でも、リフォームでもお付き合いさせて頂くスタッフは全て建築士の資格を持った技術者です。うまい言葉や、巧みな言葉は使えませんが、現場での細かい箇所まで気がつくサービスを心がけています。
現場での打合せ、管理から、アフターメンテナンスまで全て1人のスタッフが行い、窓口も全て担当スタッフですので、お付き合いさせて頂く中で信頼関係を築き、生涯お付き合いできるパートナー目指して頑張ります。
地域密着で35年お仕事をさせて頂いたのも、お客様からの信用を大切にしてきたからだと自負しております。一生に一度の大きな買い物、そして大切な家族、財産を守る家ですから…